人工股関節置換術 | 医療法人 啓明会 相原病院・人工関節センター・大阪府箕面市

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人工股関節置換術は、悪くなった股関節を人工の関節に入れ替える手術です。基本的に全身麻酔で行い、股関節を脱臼後に骨盤側の骨を削って半球状の金属カップ(チタンもしくはコバルト・クロム合金製)を打ち込みます。骨との固定は、このカップの外側表面が凸凹(ポーラス構造)に特殊加工してあり、そこに新しく出来た骨が入り込み数ヶ月かけて骨と人工関節が強固に固定されますが、必要に応じてスクリューを数本骨盤に打って初期の固定性を上げます。そのカップの内側に軟骨の代わりとなるポリエチレン、セラミックや金属などの内張り(ライナー)を取り付けます。

大腿骨側は、悪くなった骨頭を切り取り大腿骨の内腔を削って、金属の軸(ステム)を差し込みます。このステムもチタンもしくはコバルト・クロム合金製で、カップと同様に骨と固定されますが、高齢者などで骨粗鬆が進んでいる場合には、骨セメントといった接着剤で固定する場合もあります。その先に金属かセラミックの骨頭ボールを取り付けた後に、脱臼を整復させます。新しい関節面は、金属のボールにポリエチレンか金属、セラミックのボールにセラミックかポリエチレンで、それぞれ長所短所があり、患者さんの背景などで使い分ける事が一般的です。

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人工股関節の耐久性は、以前は10~15年と言われていましたが、素材の開発やデザインの改良などで、現在は20年以上問題無く使えている場合が8~9割と言われ、30年の耐久性を学会でも目指しています。特に最近はポリエチレンの耐久性が上がったり、骨頭の直径が大きくなり脱臼しにくくなったり、セラミックとセラミックや金属と金属の関節面では、関節面の磨り減りは非常に軽微ですので、以前の人工股関節に比べても更に長期間ゆるみがなく、日常生活が制限無く快適に過ごせる可能性が期待出来ます。

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人工股関節置換術に伴う合併症で最も避けたい合併症は、術後感染(病原菌により膿んでしまう事)です。これは体内に入れた人工物の周囲は血流が乏しいなどの理由で、いったん感染を起こしてしまうと非常に治りにくく、抗生物質の点滴だけでは治療出来ませんので、最悪の場合は人工関節を抜く必要があります。当院では感染予防策として、手術室に大規模病院にしかないバイオクリーンルームを設置しており、術者も宇宙服のような特別な手術着を着用して術者からも細菌が落ちないようにして、適切な抗生物質の使用などで出来うる限りの予防策をとっています。人工股関節の術後感染は国内・外のデータで0.5%程度と報告されています。

術後に脱臼(関節がぬけてしまうこと)や神経や血管が傷つくことがあります。これらも手術法、人工関節の素材やデザインの改良により非常に少なくなっていますが、約1~3%で起こる可能性があります。

重篤な合併症として、下肢の静脈内に血のかたまり(血栓)ができる深部静脈血栓症があります。大きな血栓が形成され血液中に流れ出し肺の血管に詰まると、いわゆるエコノミー症候群(肺梗塞症)をおこします。ただ、日本人では命にかかわる程の血栓を起こす人は非常に稀で、予防として出来るだけ早くから足首をしっかり動かしたり、きつめのストッキング(弾性ストッキング)で予防できる事が多いですが、必要に応じて抗凝固剤の注射や内服を術後に行います。

人工関節置換術は骨髄からの出血がある為、止血しながら手術を行っていてもある程度の出血を伴います。当院では基本的に自己血輸血で手術を行っていますので、手術の約4週前に外来にてご自身の血液を400ml貯めて保存しておき、術後に輸血(貯血式自己血輸血)します。また術中・術後の出血を吸引して洗浄した血液を戻す方法(回収式自己血輸血)も併用していますので、同種血輸血(いわゆる日赤の献血の輸血)はほぼ回避出来ています。

術後のリハビリは、術翌日から軽く歩行器歩行を行い、翌々日から杖歩行など積極的にリハビリを行い、ほとんどの方が術後3週間以降で杖歩行が安定となり退院できます。若い方で早期の退院を希望されている方であれば、歩行が安定すれば約2週間以内の短期入院や、高齢者などで筋力低下が著しい方でしっかりしたリハビリを希望された場合は、1ヶ月少々の入院で歩行が十分安定した状態で退院など、個々人に合わせたリハビリや入院期間を設定しています。

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